本研究は,慢性的な痛みを抱える人を対象として,ユーザの違和感に気づく対話システムを構築することを最終的な目的としている. 従来,先行研究の多くは見守りを目的とした雑談機能に注目しているが,痛みを聞き出すことに着目した研究は多くない.主観的な感覚である「痛み」を言語化して正確に伝えることなどの痛みに関する自己開示は困難である.そこで,ユーザとの日常会話から,ユーザが痛みを感じていることを検知して,痛みについて詳しく聞き,内容を記録,共有する対話システムの実装を目指し,本稿では「痛み」
本研究は,慢性的な痛みを抱える人を対象として,ユーザの違和感に気づく対話システムを構築することを最終的な目的としている. 従来,先行研究の多くは見守りを目的とした雑談機能に注目しているが,痛みを聞き出すことに着目した研究は多くない.主観的な感覚である「痛み」を言語化して正確に伝えることなどの痛みに関する自己開示は困難である.そこで,ユーザとの日常会話から,ユーザが痛みを感じていることを検知して,痛みについて詳しく聞き,内容を記録,共有する対話システムの実装を目指し,本稿では「痛み」