本研究では,パートナーロボットが家庭に受容されていく中でどのような動物らしさが重要になっているかを分析した.アンケートでは視覚的・聴覚的・触覚的要素の動物らしさを調査し,それぞれの要素の部分的な動物らしさと利用期間の間でどのような傾向があるのか分析した.また,ユーザがロボットの動物らしさをどのような側面から感じ取っているのかを,ロボットの各要素の動物らしさと生物感の関係を分析して示した.
その結果,ロボットの知性や形の動物らしさ等の項目が受容要因となっている可能性が示唆された.また,ロボットの動きの滑らかさ,声以外の音量の動物らしさといった要素からユーザはロボットに生物感を感じていることが示唆された.